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万里さんの”ALARD"制作記32

万里さんの最終コーナーである。600番のペーパーでニス塗り前の仕上げにかかる。ぴかぴか光る生地が出来上がった。ピンホールの黒檀埋め、エンドホールの穴あけ、いよいよ準備万端、目止めのニス塗りに入る。全体を10回ほど塗る。見事なグレーン、トラ杢が浮き上がってくる。ヴァイオリン作家の、”得も言われぬ”感動の瞬間である。次に控えるニス塗りおじさん2人、いっしょに感動を覚える。























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