氏の工房はいまだに、物置状態という。新居に引っ越すということは、大変な重労働である。それをやってのけた三田さん、７０ン才であるが感心しきりである。ジャコモも、天板完成、地板の表面も完成した。いよいよ中のアンジュレーション削りである。

三田さん、やっと新居も落ち着いてきたようだ。ただし肝心の新工房はまだ段ボールの山だそうだ！地板の大きな凸凹を小カンナで修正。いよいよルジェーリの箱が見えてきた。

三田さん、最近新しい家を新築するため、忙しい。長年住み慣れた鎌倉から 平塚方面に移る。”三田弦楽器工房”を開設するらしい・・・。ピエトロは今ままでの他作品に比べ相対的に厚い。はたしてどんな音になるか？新しい工房を祝福する音になるか？

追い込みだが丁寧な氏は、展示会に間に合いそうもない。ミリ単位をすべて追求する。Ｆ孔の周りはポツ単位で追及する。忠実に追いかけポツを決めた。レシピ通りに削ってもルジェーリの音には？？。むずかしい！

Ｆ字孔の追求に時間をかけている。氏は自宅工房を創るべく奮闘している・・・。美しいＦ字を創る、デルジェスは、ほとんど気を使わないが、ルジェーリのえくぼは”抜群と言われている。その”えくぼ”美しい凹面を気を付けて仕上げた。そこで、思わず”ドヤ顔”となった・・・。

氏、慎重派、やっとＦ字孔の掘り出しにかかる。ルジェーリのＦ字は左右均等でない、したがって反転させるか?どうか迷ってやはりレシピ通りにコピーすることとした。ポツ単位のレシピであるが忠実に掘り出す・・・而してこの”ドヤ顔”となった・・・・？！

三田さん、徐々に完成に向け近ずいてきた。天板裏側の厚みがそろそろ近似値に近くなってきた。そこで重要な課題。Ｆ字孔の位置決めと設計図にある厚みの指定通りに行くには、天の表に美しいくぼみ（えくぼ）をつける。そのためその分の厚みを計算して裏側を残すデリケートな感覚が必要である。

三田さんも、大詰めに近付いてきた。 天板の裏側の削りである。ガイド・ホールに沿って、カンナ、のみ等で掘っていく、ルジェーリはＣ字部分が他のＳＴＲＡＤ作品よりより細い設計となっている、しかし、その部分の厚みが通常より厚い。いろいろ試行錯誤した結果であろう?そのデータを忠実に再...

石橋をたたきながらやっとここまで来た。最後の等高ラインを弾き左右のバランスを見る。左右のアンジュレーションを細かくスクレーパーで調整する。やっと表が完成。いよいよ裏側にかかる。さあ!見えてきた・・・。

三田さん ジャコモルジェーリの天板完成である。慎重居士の氏石橋をぶっ壊してもなかなか渡らない性格デ・・?やっと表板の表面完成である。スクレーパーで表面整え、１８０番４００番とペーパーで仕上げた。